株式会社エレクトロニカ IMT事業部

SPECTRUM社のデジタイザはすべて、完全な同時サンプリングです。すべてのチャネルは独立したA/D変換器と、独立した入力アンプを持っています。入力チャネルに関連する設定はすべて、個々にプログラムすることができます。
SPECTRUM社製品は、下記のような多くの長所を持ちます。
● 十分なサンプリングレート
● チャネル間の位相差はなく、隣接したチャネル間のクロス・トークも小さい
● 収集データの直接比較可能

◆PCIeの33xx、44xx、22xxシリーズとPXIe、digitizerNETBOXの44xxと22xxシリーズのデジタイザは、 オンボードFPGAによるIntegrated Signal Processingによって、機能を拡張することができます。Block average Processingは、多数の繰り返し信号の蓄積と平均化が行えます。この機能は、信号対雑音比および測定分解能を改善して、信号からランダム・ノイズを取り除けます。超高速トリガは、データ収集間のむだ時間を最小限に抑えることができます。Block Statisitics Processingは、収集データそれぞれの最小と最大のピークを求めます。また、min、max、平均、タイムスタンプおよびピーク位置情報をメモリに格納出来ます。
◆PCIe、PXIe、digitizerNETBOXの44xxシリーズのすべてのデジタイザには、Integrated Signal Processingによって、Boxcar Averaging機能（移動平均機能）が組み込まれており、ノイズを平滑化することにより、信号に重畳された高周波の改善、SNR, SFDR, ENOB等を向上する事ができます。

デジタイザの標準機能のリングバッファモードです。
このモードでは、トリガ毎に、データがバッファメモリに書き込まれ、イベント毎に、pre, postトリガを含むデータが、書き込まれます。さらに、データ収集中でも、トリガ毎にデータが格納されます。

FIFO モードは、デジタイザ/ジェネレータと、PCメモリ或いはハードディスク間の連続的なデータ転送のための機能です。それは、ボード上のメモリを実際のFIFOバッファとして、非常に信頼性の高い転送を実現しています。
データは、ユーザが特別なセットアップを行わなくても転送されます。スペクトル製品はすべて、PCIe x8 Gen2インターフェース上で、最大3.4GByte/sの連続的な転送速度に達することを目指しています。

このモードは、ハードウェアを再スタートせずに、トリガ毎にデータ収集を可能にします。
デジタイザの内蔵メモリはセグメントへ分割され、各トリガ毎に、データを記録します。セグメント・サイズおよびpre, postの設定は、自由に定義することができます。
少ない再設定時間およびFIFOモードの強力なコンビネーションは、ほぼすべての測定の要求を満たします。

このモードは、データ収集は、外部ゲート信号によってコントロールされます。ゲート信号がプログラムされたレベルに達している場合に、データは収集されると共に各ゲートの前後の設定されたデータ数が収集されます。
ゲート制御されたデータ収集は、ゲート・セグメント時間の正確なポジショニング用タイムスタンプと結合することができ、各獲得したゲート・セグメントの長さを正確に決定することができます。

ABA モードはマルチプレコードモードに似ています。
しかし、セグメント間で、（例えば、データモニタなどの目的のために）より遅いサンプリングレートでのデータ収集を行えます。
ABAモードは、1つの測定器の中で、トランジェントデータロガーと一般的なレコーダーのコンビネーションで働きます。

タイムスタンプは、計測スタートからの時間、クロックあるいはGPSの受信信号に同期します。このモードで、異なる位置にあるシステムの収集データを、正確な時間関係で測定可能にします。タイムスタンプは、マルチプルレコーディング或いはゲーティッドサンプリングモードでの有用な拡張機能として開発されましたが、これらのオプションなしで、単独に使用することができます。タイムスタンプメモリは、さらにFIFOモードにおけるタイムスタンプの呼び出しを許可するFIFOバッファーとして設計されています。クロックあるいはGPSの受信機能用のコネクタは、digitizerNETBOXには、標準で付属されています。

DPG(Digital Pulse generator)オプションは、プログラム可能なデューティーサイクル、出力周波数、ディレイ、ループ数を持つ4つの内部独立デジタルパルスジェネレータです。
これらのデジタルパルスジェネレータは、ソフトウェア、ハードウェアトリガでトリガをかけることができ、また相互にトリガーすることもできるので、外部機器や実験を駆動するための複雑なパルススキームを形成することができます。デジタルパルスジェネレータは、既存のマルチXIOライン（X0、X1、…）に出力することも、内部で他のパルスジェネレータにトリガをかけるために使用することもできます。パルスジェネレータの時間分解能は、カードの種類と選択されたサンプリングレートに依存します。

Star-Hubは、16台までのボード(M2pシリーズ)あるいは8台までのボード(M5iシリーズ、M4iシリーズ)を同期動作させるためのモジュールです。
これで接続されたカードは、すべてのチャンネル間に位相差はありません。
また、接続されているカードはすべて、同じクロックおよび同じトリガで動作します。
カードは、マスターカードを含む、それぞれ内部に、同じ長さの小さなケーブルを持っているため、異なるカード間のクロック・スキューを最小化にします。